ご飯を食べる時間も惜しいほどのめり込んだ「アルジャーノンに花束を」の世界観

ご飯を食べる時間も惜しいほどのめり込んだ「アルジャーノンに花束を」の世界観・アルジャーノンに花束を

 アルジャーノンに花束を。ダニエル・キイス著で1966年に長篇小説として改作されたかなり古い本なのだが、読んだことはあるだろうか?

 Webで本書の存在を知り、概要を検索したところ読まずにはいられなくなり読んだ。

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書(バイブル)。

Amazon.co.jp: アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫): ダニエル キイス, Daniel Keyes, 小尾 芙佐: 本

 ・・読みたくならないだろうか?

一人称の文体が気持ちの共感を生む

 文体が自身の視点による“一人称”で書かれているため、物語の前半は“32歳になっても幼児の知能しかないパン屋”の平仮名を多用したつたない文章で、ものすごく読み辛い。

 頭をよくしてくれる手術を受けてから、今まで分からなかった物事を理解するようになり、文字通りの天才へと変貌を果たす。“一人称”で書かれている文章も漢字が多用され、読みやすくなる。自分(読者)も主人公のチャーリイ・ゴードンの気持ちを体感でき、変化がダイレクトに伝わってくる。

 先んじて、頭をよくする動物実験の対象となっていたハツカネズミの「アルジャーノン」の描写も心を揺さぶる物があり、“今日はいっしょにテレビの野球を見ながら彼はビールをちびちび飲んだ。彼はヤンキースのファンらしい。”という表現がずごくいいなと感じた。

 「知識や思考能力を得る事で、また失うものも多い」「共感すると言う事の大切さ」という2つの大事な事をこの本から学んだ。

全世界が涙した現代の聖書(バイブル)

 “全世界が~”の映画にはさんざん騙されてきているが、「アルジャーノンに花束を」にいたっては、あながちこの表現も言い過ぎではない気がする、そんな本なのだ。

 在庫があればブックオフで200円位で購入できます。

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
ダニエル キイス
早川書房
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